歴史が変わった瞬間を捉えた写真たちを紹介しています

世界を変えた写真

一枚の写真が変える世界 - 歴史の転換点
歴史にはいくつもの転換点があり、写真という技術が開発されて以降、人類はそれを記録してきました。
その瞬間を記録した写真はやがて世界に広がり、人々にその大きな変化を知らしめ、さらに次の歴史の転換点になることもあります。
この記事では、そんな世界が変わるときを切り取った写真と、それが世界に与えた影響をご紹介します。


写真と世界に与えた影響
5枚の写真を、年代順にご紹介します。

1.世界初のレントゲン写真(1896年)

この写真は世界初のX線写真で、X線の発見者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンの妻、アンナの右手を撮影したものです。X線によって透視された手の骨と、薬指にはめられた指輪が印象的ですね。
X線写真の成立により、医療面は大きく躍進しました。骨折、骨の病変はもちろん、歯科、胸部、腹部、消化管など、処々の診断の要となっています。
また、医療面のみならず、空港での手荷物検査による飛行機の安全担保、遺跡の非破壊検査など、様々な分野で用いられています。


https://commons.wikimedia.org/wiki/File:First_medical_X-ray_by_Wilhelm_R%C3%B6ntgen_of_his_wife_Anna_Bertha_Ludwig%27s_hand_-_18951222.gif

2.ライト兄弟による世界初の有人動力飛行(1903年)

ライト兄弟による世界初の有人動力飛行

有人飛行機が世界に与えた影響は計り知れませんが、その原点となるのがこちらの写真です。
世界初の有人動力飛行機「フライヤー1号」は1903年に開発され、この写真が撮影された日、ライト兄弟の弟オーヴィルの操縦で30m、兄のウィルバーの操縦で260mの飛行に成功しています。
しかしこのような写真が残っているにも関わらず、有人動力飛行は多くの人に信用されませんでした。また、彼らが取得した特許は強い妬みの対象ともなり、多くの苦悩を背負うことになるのです。



https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Wrightflyer.jpg?uselang=ja

3.人類初の月面着陸(アポロ11号)(1969年)

人類初の月面着陸(アポロ11号)

こちらは、人類が史上初めて月に着陸した際、月から撮影された地球の写真です。
1969年、ニール・アームストロング船長と、バズ・オルドリン操縦士の2名が、アポロ11号により月面に足を踏み入れるに至りました。
この瞬間を、当時の世界人口の約20%が何らかの映像で見ていたと言われています。
このプロジェクトにまつわる写真、および月面から撮影された映像は、アメリカ合衆国とソ連の宇宙開発競争に実質の終止符を打ち、その後も連綿と続く人類の宇宙への憧れを今もなお肯定しています。



https://spaceflight.nasa.gov/gallery/images/apollo/apollo11/html/as11_44_6552.html

4.ハゲワシと少女(1993年)

ケビン・カーターという報道写真家によって、1993年にスーダンで撮影された写真です。
アフリカの悲惨な状況を切り取ったこの写真は、当時アメリカにおける権威的な賞であるピューリッツァー賞を受賞し、人々の目を集めました。
スーダンにおける人々の飢餓を訴えるものとして世界に衝撃を与えた写真でありますが、「なぜ少女を助けずに写真を撮影したのか」と批判を集め、「報道か人命か」という論争を呼んだことでも知られています。



https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20120125/297289/?P=2

5.アラブの春(2012年)

こちらは、世界報道写真コンテスト2012の対象を受賞した、サミュエル・アランダによる写真です。
イエメンでの内線で負傷した親族を抱きかかえる女性が撮影されています。
2010年チュニジアで、露店での販売を無許可で行っていた男性が、没収品の返還と引き換えに賄賂を要求され、それに対する抗議として県庁舎前で傷心自殺した事件がありました。その件に端を発し、やがてアラブ諸国起こった大きな民主化の動きは「アラブの春」と呼ばれましたが、それを象徴する写真です。



https://www.newsweekjapan.jp/picture/66263.php


まとめ
歴史の大きなターニングポイントについて、写真と共に見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
写真は、時間を遡ることのできない人間にとって、過去を切り取った貴重な資料です。
興味をお持ちになったものがあれば、ぜひそれについて詳細な資料を探してみてくださいね。